RS-BA1を使用したリモートシャック構築
別宅シャックなどで遠隔操作を行うため、リモートシャックを思案された方も多くおられますが、ローテーターの制御など
情報が少なく苦労されている方も多いと思われます。
今回、RS-BA1を使用した遠隔シャックを構築しましたので、ご紹介させていただきます。
RS-BA1でできないことは、他の市販品ハードウェアで制御
RS-BA1では、CI-V制御と遠隔音声の制御が可能ですが、SteppIRの「電源オン」「Front Back切り替え」「ローテーターの制御」、クランクアップタワーの「UP」「DOWN」「STOP」ができません。
このために遠隔操作シャックは難しいと思われていましたが、簡単に制御できる機器が販売されており、市販品を使用することで解決しました。
詳細につきましては別途記載させていただきます。
今回は、リモートサーバー側にパソコンを一切使用しない、PCレス方式をとりました。
PCレスの利点
winbdowsなどのOSを使用すると、コンピューターウィルスの問題や、OSの性能依存による自動更新などの問題が起こります。
専用のハードウェアを使用することで、コンピューターウィルスのDOS攻撃などから回避されるため、安価で安定したシステムを構築することができます。
重視した点
@遠隔操作はwindows10とwebブラウザーで、安定した動作をすること
ASteppIRアンテナの「Power ON」「Front」「Back」「BI」を遠隔制御できること
Bなるべく現存の設備をそのまま使用できること
Cクランクアップタワーの「UP」「DOWN」「STOP」が可能
Dローテーターの回転角度を容易に制御できること
ECD-78jrの5ch切り替えができること
上記@〜Eを考慮した上で、リモートシャックを構築しました。
簡単な構成図は下記のようになります。
リグ :IC-7700
ローテーター:RC5A-3P
タワー :電動式クランクアップタワー
アンテナ :SteppIR DB-18E
DB-18E制御:RC-1216H + SDA 100 + SteppIR CI-Vコントロールオプション
ローテーター制御:Rotator Control 1216L + WEB-switch 1216H
IC-7700/IC-7800/IC-7850/IC-7851には、RS-BA1用のPCレス機能が備わっておりますが、IC-7700を既に使用していたため、遠隔用無線機として選定しました。
クランクアップタワーは、UP/DOWN/STOPの制御ボックスにIP powerを使用して制御しました。
次ページ:遠隔側無線機などの設定
関連ページ
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RS-BA1 バージョン確認
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RS-BA1を使用したリモート運用3 リモート側の準備「RS-BA1 Remote Utility」の設定
Remote Controlの設定<準備中>
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RS-BA1の接続 リモート側の接続開始
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周辺機器の遠隔制御 @StepIRアンテナの遠隔制御 Aローテーターの遠隔制御
BタワーUP/DOWN/STOPの遠隔制御 CCD-78jrの遠隔制御