新機能
ターミナルモード アクセスポイントモード
ID-51Plus2,ID-31PLUS,ID-4100には、ターミナルモードとアクセスポイントモードが搭載されています。
ここでは、ターミナルモードとアクセスポイントの設定や使い方を説明していきます。
RS-MS3W
アクセスポイント&ターミナルモード windows
®用ソフトウェア
運用するときのご注意
対応無線機:ID-51Plus2 ID-31PLUS ID-4100/D
OPC-2350LUを接続することで使用できます。(Windows/Android対応)
◎アクセスポイントモードをご使用になるときは、アクセスポイント側無線機とクライアント側無線機それぞれに異な
る局免許が必要です
◎ IPv4のグローバルIPアドレスが割り当てられたインターネット回線が必要です。
携帯電話回線でご使用になるときは、IPv4のグローバルIPアドレスが割り当てられた端末が必要です。
ご参考:グローバルIPアドレスの契約について (2017年3月現在)
◎auをご使用の場合
LTE NET for DATAの契約が必要です。
LTE NET for DATAを契約後、Android端末の設定を変更すると、端末に1つのグローバルIPアドレスが占有して割り当てられます。
詳しくは、通信事業者のサポートセンターにお問い合わせください。
◎ドコモをご使用の場合
mopera Uの契約が必要です。
mopera Uを契約後、Android端末の設定を変更すると、端末に1つのグローバルIPアドレスが占有して割り当てられます。
詳しくは、通信事業者のサポートセンターにお問い合わせください。
DVゲートウェイ機能の使いかた
DVゲートウェイ機能について説明しています。
DVゲートウェイ機能を使用すると、D-STARレピータに電波が届かない場合でも、インターネット回線や携帯電話回線を
経由したゲートウェイ通信ができます。
DVゲートウェイ機能には、
ターミナルモードとアクセスポイントモード
があります。
※DVゲートウェイ機能を使用した無線機同士でもゲートウェイ通信ができます。
※ DVゲートウェイ機能で運用中は、専用モードとして動作するため、D-STARレピータをワッチできません。
ターミナルモードとは
Windowsパソコン、またはAndroid端末と接続した本製品を使用して、インターネット回線や携帯電話回線を経由した
ゲートウェイ通信ができるモードです。
ターミナルモードで運用中は、アンテナを介した電波の送受信の代わりに、DATAジャックからパソコンやAndroid端末
を経由してゲートウェイ通信をします。
アクセスポイントモードとは
Windowsパソコン、またはAndroid端末と接続した本製品を経由して、D-STARトランシーバーからゲートウェイ通信が
できるモードです。
★ アクセスポイント側の無線機と通信できるクライアント側の無線機は1局だけで、同時に複数局の通信はできません。
※ 相手局がDVゲートウェイ機能を使用していても通信できます。
※ DVゲートウェイ機能で運用中の無線機は、専用モードとして動作しているため、D-STARレピータをワッチできません。
パソコンやAndroid端末のローカルIPアドレスの固定について
OPC-2350LUと接続してご使用になるパソコンやAndroid端末は、ローカルIPアドレスを固定する必要があります。
ポートの開放設定について
ルーターを使用してインターネットに接続する場合、ルーターの設定を行い、インターネット側(外部)からのアクセスを許可する必要があります。
●DVゲートウェイ機能を使用するには、ポート番号(40000)を開放します。
●開放するポート番号のプロトコルは、「UDP」を指定します。
●ポートの転送先に、固定したローカルIPアドレスを指定します。
※ ルーターによって、ポート開放設定の操作が異なりますので、使用するルーターのメーカーにご確認ください。
※ 1つのルーターに接続しているパソコンやAndroid端末のうち、DVゲートウェイ機能を使用できるのは1端末だけです。
(ポートを指定するということは、インターネットからのデータの行先を指定するということですので、指定できるのは1回線につき1つのIPアドレスのみになります。)
免許申請について
【ターミナルモードをご使用になる場合】
本製品の局免許をすでにお持ちの場合は、追加の申請は不要です。
【アクセスポイントモードをご使用になる場合】
アクセスポイント側の無線機は、クライアント側の無線機と異なる局免許が必要です。
詳しくは、JARL「アマチュア無線と公衆網との接続のための指針」をご確認ください。
※局免許に関してご不明な点がございましたら、所轄の総合通信局へお問い合わせください。
ここから先は、設置したアクセスポイント局を使用して交信するときの無線機側の設定を記載していきます
DRモードにアクセスポイント局を設定する方法
通常のレピーターと同じように、アクセスポイント局を登録することで、DRモードでアクセスポイントの運用ができます。
ID-31にアクセスポイント局を追加する方法
@「memu」ボタンを押し、「DVメモリー」を選択し、決定ボタンを押します。(選択はダイヤルを回し、決定は真ん中の青いボタンを押します)
A「レピーターリスト」で「11.シンプレックス」を選択し、決定ボタンを押します。
B右下の「QUICK」ボタンを短く押し、「追加」を選択し、決定ボタンを押します。
C「ネーム」には、DVモードで表示するためのわかりやすい名前を付けます。(自宅アクセスポイント)など
D「サブネーム」にも、わかりやすく「アクセスポイント」などの名前を付けておきます。
E「コールサイン」には、RS-MS3Wで設定した「ゲートウェイコールサイン」を設定します。
F「GWコールサイン」は、Eで設定したコールサインの8文字目が自動的に「G」になりますので、そのままでいけます
G「グループ」はそのままで構いません。
H「FROM TO USE」は、初期状態で「NO」になっており、「YES」に変更します。
I「周波数」には、アクセスポイント用無線機で受信設定している周波数にダイヤルを回して合わせます。
J「DUP」は「DUP-」に変更します。(OFFのままではGWコールサインが反映されない仕様となっております)
K「オフセット周波数」は必ず「0.000」に変更します。
L「追加書き込み」を選択し、決定ボタンを押します。
M「DR」ボタンを押してDRモードにすると、「FROM」のレピーターの「11.シンプレックス」に、設定したアクセスポイントが表示されます。
N通常のレピーター時とは異なり、アクセスポイント局のDRモードでは「山かけCQ」は使用できません
「相手局レピーター」または「個人局」を必ず指定して使用します。
※レピーターリストに追加すると、レピーターリストを更新する際に上書きされますので、「グループ11:シンプレックス」のレピーターリストのみを
「CS-31」にて「レピーターリスト」の「11.シンプレックス」を選択し、「ファイル」→「エクスポート」→「グループのみ」にて保存しておくことをお勧めします。
レピーターリストの更新後、グループ11のみを「ファイル」→「インポート」→「グループのみ」にてレピーターリストの更新を行えば、アクセスポイント局を追加したレピーターリストを残しておくことができます。